「ロエベ(LOEWE)」がホームコレクションのポップアップストア「ディス・イズ・ホーム」を21日まで、ロンドンのリバティ百貨店で開催中だ。ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)=クリエイティブ・ディレクターが家具職人、ロバート・トンプソン(Robert Thompson )などとの協業によりデザインしたコレクションで、4月にミラノサローネで発表したランプシェードからブランケット、レザーをあしらった陶器の花瓶、ウールのニットで作った等身大の男性ヌード像まで、幅広く揃える。
「ファッションとは別のものを作り始めるというのは、一種の現実逃避であり、クセになる。ホームコレクションを作ることは、よりパーソナルだ」とオープニングに行われたトークイベントで、ジョナサン。「80年代のファッションが信じられないくらいエキストリームなのは、皆がクラブに行くために、ドレスアップしたから。でも、その後20年で皆、人々を家に招待するようになった。だってその方がよく知り合えるから。皆、自分自身よりも家にお金をかけている」。
自身も自分のブランドを立ち上げてからは、洋服を集めることより、工芸品を収集することにハマっているという。「ロンドンからパリへの毎週の通勤の道すがらにチェックするために400ものオークションサイトにグーグルアラートをセットしているほどだよ(笑)」。
マルチカラーの「ロエベ」レザーを重ねて作ったスツールもある。「多くのバッグを作ることで溜まったレザーのストックを見て、こんな風に使ってみたら、面白いんじゃないか?と考えたんだ」。
一部のコレクションは、リバティ百貨店4階ホームフロアのイベントスペースで購入可能だ。価格帯は295ユーロ(約3万5000円)のレザーチャームから1万5000ユーロ(約178万円)のルーム・ディバイダーまで。
次のホームコレクションは、来年のミラノサローネで発表予定だ。様々なニードルポイントの施し方を研究中だという。