バーバリー(BURBERRY)の2017年3月期年次報告書によると、クリストファー・ベイリー(Christopher Bailey)最高経営責任者(CEO)兼チーフ・クリエイティブ・オフィサー(COO)は、16年分ボーナスの受給を見送った。同社はコスト削減やリストラにより、18年3月期までに年間1億ポンド(約142億円)を削減し、苦境を乗り切る考えだ。
ボーナスの見送りは「16年度の事業の財務実績を踏まえたもの」とし、取締役会も彼の決断を歓迎しているという。16年度のベイリーCEO兼COOの給与は110万ポンド(1億5600万円)で、前年と横ばいだった。とはいえ、ベイリーCEOは7月に、13年に授与された100万株の一部である約1050万ポンド(約14億9100万円)を受け取るようだ。さらに、14年分ボーナスの一環でCEO職を引き継いだことによる140万ポンド(約1億9800万円)の特別株式割当も手にした。
バーバリーの17年3月期決算は売上高が前期比10.4%減の27億7000万ポンド(約3933億円)、純利益が同7.3%減の2億8680万ポンド(約407億円)と減収減益だった。
なお、ベイリーCEOは7月にCEO職を退き、マルコ・ゴベッティ(Marco Gobbetti)=アジア太平洋地域・中東担当エグゼクティブ・チェアマンが新CEOに昇格する。