カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が、アンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)=パリ市長からパリ市大金章(Grand Vermeil medal)を授与された。同章はパリ市が与える最高位の勲章だ。
カールと「シャネル(CHANEL)」がこの1年でプレ・コレクションを含む6回のショー開催したことで、足が遠のいていた富裕層や海外プレスをパリへ呼び戻したことなどが評価された。
7月4日にパリで開催した2017-18年秋冬オートクチュール・コレクションでは、グラン・パレにエッフェル塔の巨大レプリカを建設。イタルゴ市長はエッフェル塔の下で受勲を発表し、「あなたの才能は全世界で認識されていて、パリをより一層、魅力的で、クリエイティブに、そして美しくしてくれた。あなたは最高のパリを届けてくれる真のパリジャンだ」とカールを称賛した。
カールは「私はよそ者だし、よそ者であることにこだわっている。それは、よそ者はパリとフランスに対して異なる見方ができるからだ」と話す。また、5月のエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領誕生によりパリが前向きになっていることに触れ、「最近の変化によって、フランスに太陽が昇ったように感じる。パリやフランスに愛が戻ってきた。人々は皆パリにいたいし、フランスが再びファッションの代名詞として認識されることを望んでいる。これは大変喜ばしいことだ」と語った。
カールは、10年にフランスのレジオン・ドヌール勲章を受章している。