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アバクロンビー&フィッチが身売りを断念 株価急落

 アバクロンビー&フィッチ(ABERCROMBIE & FITCH)は7月10日、同社取締役会が身売りに関する数社との交渉の打ち切ったと発表した。アーサー・マルティネス(Arthur Martinez)=エグゼクティブ・チェアマンは「われわれの事業計画を厳密に実行していくことが、株主にとって企業価値を高める最善の策だと判断した」と説明した。

 この発表を受け、同社の株価の終値は前日比21.1%減の9.59ドル(約1093円)と急落。売却に復活への活路を見出していた投資家たちの不安が株価に反映されたかたちとなった。

 同社の2〜4月期決算は、売上高が前年同期比3.6%減の6億6110万ドル(約753億円)で、赤字は3863万ドル(約44億円)から6170万ドル(約70億円)に膨らんでいた。

 同社は5月に身売りの意向を発表していた。売却先候補としては、投資会社のサーベラス・キャピタル・マネジメント(CERBERUS CAPITAL MANAGEMENT)やエクスプレス(EXPRESS)、シカモア・パートナーズ(SYCAMORE PARTNERS)などの名が挙がっていた。

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