ナノ・ユニバース(NANO UNIVERSE)は2017-18年秋冬シーズンから、「メンズクラブ(MEN’S CLUB)」(ハースト婦人画報社)の戸賀敬城・前編集長が手掛ける新レーベル「ナノ・ライブラリー(NANO LIBRARY)」を本格始動する。同レーベルは、5月にメンズ・ディレクターに就任した戸賀が40~50代の男性をメーンターゲットに、ラグジュアリーでありながら着心地の良い“楽ジュアリー(ラクジュアリー)”なスタイルを提案する。
戸賀ディレクターは、「メンズクラブ」編集長時代に実施したイベント「トガバコ。」やアパレルライン「クアトロ オット(QUATTRO OTTO)」「クアトロ ノーヴェ(QUATTRO NOVE)」など、5シーズンに渡って、ナノ・ユニバースと協業してきた。今年50歳を迎える戸賀ディレクター自身が着たい服を作りたい気持ちと、同社がこれまで取り込めていなかった40~50代の顧客層を獲得したい思いが合致し、今回の取り組みに至った。
「ナノ・ライブラリー」は、スーツやセットアップ、ジャケパンなどのドレススタイルをメーンに展開する。「クラシコをベースに、もう少しモードだったり色気があったり、楽なほうが良いし、もっとこうあった方がいいなということを色々と満たしていくことで、今着たい服になっていく。50歳になると体の衰えも感じてくるので、動きやすく、着た時に綺麗に見えるラインも意識している。ナノ・ユニバースと組むことで、素材開発やバイイングにも力を入れられた」と戸賀ディレクター。タキシード以外のドレススタイルは全てそろえた。価格帯はスーツで4万円台~と、コストパフォーマンスも高い。東京・渋谷に構える東京店は、地下1階のワンフロアを「ナノ・ライブラリー」として運営し、オリジナルの他に「タトラス(TATRAS)」や「ストーンアイランド(STONE ISLAND)」「ラコステ(LACOSTE)」などの別注アイテムも並べる。
今後は、年に4回コレクションを発表し、メンズコスメの強化や「ピッティ・ イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO)」に参加するブランドともコラボする。まずは「ナノ・ライブラリー」の土台作りに専念し、18-19年秋冬以降、メンズ全体のディレクションにも取り掛かる予定だ。