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カナダグース第1四半期は80%増収 赤字も縮小へ

 カナダグース ホールディングス(CANADA GOOSE HOLDINGS INC.)の2017年4~6月期決算は、売上高が前年同期比79.7%増の2820万カナダドル(約24億2000万円)、純損失は前年同期の1403万カナダドル(約12億円)から1208万カナダドル(約10億3000万円)へ縮小した。北米向けECサイト経由の売り上げや、フランスおよびイギリス向けECサイトの新規開設、トロントとニューヨークにオープンした新店舗などが増収に繋がった。

 また、卸先に納品するタイミングを変更したことも増収に繋がった。同社は早期に商品を店頭に置けるよう、納期を早める要望が多数あることを明かした。しかし、納期を早めることで再発注の頻度が高まる可能性はあるものの、全体的な売り上げを大きく押し上げるほどではないと見ている。

 また、18年3月までに5つの店舗をオープンすることを発表した。場所はシカゴ、ボストン、ロンドン、カルガリーおよび東京で、東京だけはディストリビューションパートナーであるサザビーリーグに運営を委託する。東京の旗艦店は今年の冬頃のオープンを予定している。
 
 ダニー・ライス(Dani Reiss)社長兼最高経営責任者(CEO)は日本市場について「強力な日本市場の中でも東京は最も好調だ。長い間利益を生み続けているし、成長を続けていて、出店をとても楽しみにしている。東京への出店はずっと私の構想にあったし、時間をかけて計画を進めてきた」と話す。

 長期的には、世界に30店舗を展開し、売上高10億ドル(約1090億円)を目指す。どの市場に進出するかは実店舗・オンラインを問わず、顧客情報やオンライン上のトラフィックの数字を見て決めるという。次の進出先は中国が最有力だ。

 同時に製品にも幅を持たせる。8月下旬には同社初のニット製品を発売する。また、同社の主要商品であるフーディー付きダウンジャケットは600ドルから1000ドル(約6万5000~11万円)の価格帯が主流だが、高価格帯のラインを新規に発表する。ライスCEOは「新製品の開発はもちろん、主要な商品についても進化させる」と述べた。

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