「グラフ(GRAFF)」は9月25日、世界最大のダイヤモンドの原石を入手したと発表した。2015年にボツワナのカロウェ鉱山で採掘され、“レセディ・ラ・ロナ”と名付けられた同原石は1109カラットでテニスボール大のサイズ。この100年で最大サイズの原石だ。カナダの採掘会社ルカラ・ダイヤモンド(LUCARA DIAMOND CORP.)が16年にサザビーズのオークションで売却しようとしたがうまくいかず、1年間の交渉の末、ローレンス・グラフ(Lawrence Graff)会長が5300万ドル(約59億円)で購入した。
同原石は熟練した職人チームが「昼夜を問わず作業して、この素晴らしい宝を確固たるものにする」という。「原石は自分がどうカットされたいか語り掛けてくる。われわれはこの貴重な宝を最大限の敬意と細心の注意を払って作業に当たる。私のキャリアの中で記念すべき日だ」とグラフ会長は語った。
「グラフ」は5月にかつて同原石の一部だった373.72カラットの原石を入手。また、16年には375カラットの原石からカットされた118.78カラットのハート型ダイヤモンド“ヴィーナス”を公開した。他にも、102.79カラットのラウンドダイヤモンド“コンステレーション”や、118.08カラットのスクエアカットのイエローダイヤモンド“デライア・サンライズ”などの大粒ダイヤモンドを入手している。