ポーラは11月7日、恒例の「ニッポン美肌県グランプリ」の2017年版を発表した。同コンテストは2016年9月〜17年8月までのスキンチェックデータ約66万件を元に分析して、県ごとに集計したもの。今年は年間の降雨量が全国一だった富山県が、昨年の8位から大きく順位を上げて、美肌偏差値70.97となり、初の栄冠に輝いた。
同コンテストは2012年からスタートし、今回6回目。「肌が潤っている」「ニキビができにくい」「シミができにくい」「くすみがない」「毛穴が目立たない」「キメが整っている」の項目の他、今年度から新たにPM2.5などの大気汚染物質を考慮した「マイクロダストに強い」や、「シワができにくい」という項目も加えて全8部門で偏差値を算出した。
初の栄冠に輝いた富山県は、部門首位は獲得していないが8項目中5項目でTOP10にランクインする安定感が際立った。特に、「キメが整っている」が4位、「シミができにくい」が6位など、肌の明るさに関する項目で上位に入った。降水量の多さが肌の潤いを保つ条件に結びついたことや、生活習慣や体調の調査でも「肩や首が凝りにくい」と回答している人が多かったことから、血行の良さが美肌作りに貢献したのではないかと分析している。
2位は富山県同様に降水量が多く、日照時間が他県と比べると比較的短い石川県(美肌偏差値65.74)が獲得。3位はシミができにくい肌の人が多く、色白美人の代名詞的存在である“秋田美人”を抱える秋田県(同64.31)だった。16年の1位だった広島県は10位、12〜15年に4連覇を達成していた島根県は6位だった。最下位は秋冬の“からっ風”に代表されるように気候的に乾燥しやすく日照時間も長い群馬県だった。
昨年と比較すると今年はスコアが上昇していた都道府県が40県あり、特に日照時間が全国的に減少していたため、「くすみ」や「シワ」のスコアが伸びたという。一方、大気中の水分量は上昇しているにもかかわらず、「潤い」のスコアが伸び悩み、女性たちの保湿ケア不足がうかがえる結果となった。