「ロシャス(ROCHAS)」メンズラインのアーティスティック・ディレクターを務めるベアトリス・フェラン(Beatrice Ferrant)が退任する。同ブランドは2016年に、22年ぶりに本国主導のメンズを復活させフェランを起用したが、わずか2シーズンでの退任となった。
後任の候補は5人おり、現在選考中。18年3月までには決定する予定だ。「ミラノを拠点にオンワードラグジュアリーグループ(ONWARD LUXURY GROUP以下、オンワード)と協業できる人物」になると、親会社の仏フレグランスメーカー、インターパルファム(INTER PARFUMS SA)のフィリップ・ベナサン(Philippe Benacin)会長兼最高経営責任者は説明した。インターパルファムは15年に同ブランドをプロクター・アンド・ギャンブル(PROCTER & GAMBLE)から買収し、ファッション事業とフレグランス事業を運営しているが、同ブランドのウィメンズラインについてライセンス契約しているオンワードにメンズラインも委託することが決まった。
フェランはモダンな「ロシャス」のメンズラインを独自の視点で解釈。“セクシーフォーマル”をコンセプトにロックやスポーツ、クチュールの要素を織り交ぜて提案していた。また、フェラン監修の下、6月には初のポップアップストアをオープンした。なお、ウィメンズはアレッサンドロ・デラクア(Alessandro Dell'Acqua)がクリエイティブ・ディレクターを務めている。