イタリア発のプチプラコスメブランド「キコ ミラノ(KIKO MILANO)」は11月22日、設立20周年を記念して世界最大店舗をミラノにオープンした。多くの店が並ぶコルソヴィットリオエマヌエーレIIに面し、面積は約200平方メートル。デジタルサービスを豊富にそろえる新コンセプト"KIKOiD"としてオープンした。
同店舗では、メイクアップやスキンケア、アクセサリーを1400品以上取り扱う。そのうち1000品は毎年発売している限定品だ。ロボットがその場でアイテムにイニシャルや記号を刻印するパーソナライズの他、メイクアップや商品アドバイスをするアプリと連動したタブレットを複数設置している。また、特設スペースではプライベートメイクアップサービスも提供する。
内装は隈研吾が手掛け、広々とした空間に光を入れる大きな窓が特徴で、種類豊富なカラーメイクが映えるように白を基調にした。「K」のロゴを組み合わせたデザインも店内のいたるところに登場する。隈はベルガモやボローニャなどイタリア国内の店舗の他、マドリードやドバイ、モスクワをはじめとする13の海外店舗のデザインも手掛けている。
1997年にステファノ(Stefano)とアントニオ・ペルカッシ(Antonio Percassi)により設立された「キコ ミラノ」は1号店をミラノのフィオルッチにオープン。現在は21カ国に1000店舗以上を出店し、ECは35カ国に進出している。2016年度の年商は、6億ユーロ(約798億円)を超えた。バラエティー豊かな商品ラインアップと手頃な価格、最新トレンドを押さえたユニークな商品で人気を得ており、“ファストファッション”ならぬ“ファストビューティ” と呼ばれることもある。