ビジネス

女優ケイト・アプトンが「ゲス」創業者から受けたセクハラの詳細を公表

 女優のケイト・アプトン(Kate Upton)はポール・マルシアーノ(Paul Marciano)=ゲス(GUESS)共同創業者兼エグゼクティブ・チェアマン兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーから受けたセクハラの詳細を明らかにした。

 アプトンは1月31日、「女性にセクハラするために権力を行使することがあってはならない。『ゲス』のようなウィメンズを代表するブランドが、マルシアーノにクリエイティブ・ディレクターという権力を与えていることに心底がっかりする」といったコメントをハッシュタグ「#metoo」とともに自身のツイッターやインスタグラムに投稿していた。

 投稿の中ではセクハラの詳細に触れなかったが、1週間の沈黙を破り「タイム(TIME)」誌に詳細を語った。アプトンによると、2010年7月に「ゲス」のランジェリーキャンペーンの撮影に参加した際に、マルシアーノに胸をわしづかみにされるなどのセクハラ行為を受けたという。2回目の撮影時にはマルシアーノからホテルの部屋に来るよう執拗に要求され、その翌日、アプトンは撮影から外された。所属事務所はアプトンが太りすぎたためだと「ゲス」側から説明を受けたという。

 「ゲス」の数多くの広告を手掛ける写真家のユー・サイ(Yu Tsai)もアプトンの話を認めている。

 一方でマルシアーノは、アプトンへのセクハラ行為を否定。「『ゲス』と取締役会の捜査に100%協力することを約束する」と話した。マルシアーノは過去にも2件のセクハラ疑惑をかけられていたが、「ゲス」の取締役会は調査の結果、セクハラ行為を裏付けする証拠が見つからず事実認定ができないという結論に達した。アプトンの事案については2件の調査を行った後に明らかとなったため調査は行われていないが、正式に訴えが起こされ、必要性があれば調査を行うと説明している。「ゲス」のスポークスウーマンからはコメントを得られなかった。

 アプトンの投稿や一連の報道を受けて、ゲスの2月1日の株価は前日の終値から17.7%も下落した。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。