アダストリア(ADASTRIA)が設立した新会社エレメントルール(ELEMENT RULE)は3月1日、ウイメンズセレクトショップ「カオス(CHAOS)」の1号店となる路面店を表参道にオープンする。店舗面積は198平方メートル。40代を中心とした30~50代の女性をターゲットに、都市で暮らす大人の女性に向けて、高感度・高品質な洗練されたファッションを提案する。商品構成はオリジナル6割、国内外ブランドのセレクト4割。初年度の売上高は2億2000万円を計画する。
「カオス」は、女性の二面性に着目。マスキュリンやフェミニン、新品とビンテージと相反するものを組み合わせたスタイルを提案する。メーンに、メンズの仕立て屋で製作したスモーキングジャケット(8万2000円)を打ち出す。櫛部美佐子ディレクターは、「スモーキングジャケットは『カオス』を象徴するアイテム。メンズの強みを生かしたデザインでありながら、パターンも徹底的にこだわった。今後、ブラッシュアップしながら普遍的なアイコンになれば」と話す。ジャケットと共に、パンツ2型を用意。タックの入れ方や細部のディテールにこだわり、“大人の女性”が気になる体型をカバーしながらメンズライクなシルエットをキープする。また、リネンコットンアルパカのワンピースや、小野メリヤスのディオラマスムースを使ったTシャツをラインアップ。「肌触りにもこだわり、着用してストレスのない素材を使用している。服が“育つ”楽しみもあり、長く愛用してほしいという願いを込めている」。
ファーストデビューとなる2018年春夏は、「記憶に残る服」を目指し、五感の中で一番記憶に残る嗅覚に注目。“香り”をテーマに掲げ、店頭では京都の老舗香木専門店の山田松香木店が特別に調合した香りの演出をする。さらにアートギャラリーをイメージした店内では、ロバート・アダムス(Robert Adams)やジャスパー・ジョーンズ(Jasper Johns)などのアート作品や、ニューヨークの写真専門店が選ぶ写真集などを展示販売し、ファッションと共にカルチャーコンテンツを発信する。
今後は、4月7日に名古屋のラシック(LACHIC)にオープン、秋にも出店を予定している。リアル店舗と共に、自社ECサイトと「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」で販売し、「『カオス』全体の初年度の売上高は6億6000万円を目指す」と話す。
■Chaos
オープン日:3月1日
時間:11:00〜20:00
住所:東京都渋谷区神宮前4-10-5