ビジネス

アバクロ復活の兆し 会員プログラムとモバイル戦略が奏功

 アバクロンビー&フィッチ(ABERCROMBIE & FITCH CO.)の2018年1月通期決算は、売上高が前期比4.9%増の34億9269万ドル(約3667億円)、純利益が同79.3%増の709万ドル(約7億4400万円)だった。長らく続いた不振から、ようやく回復の兆しが見えてきた。

 ブランド別の売上高は、「アバクロンビー&フィッチ」が同2.2%減の14億5400万ドル(約1526億円)、「ホリスター(HOLLISTER)」が同10.8%増の20億3900万ドル(約2140億円)だった。地域別の売上高は、アメリカが4.0%増の22億900万ドル(約2319億円)で、その他の地域は同6.8%増の12億8400万ドル(約1348億円)だった。

 「17年は飛躍の年だった」と振り返るフラン・ホロヴィッツ(Fran Horowitz)最高経営責任者(CEO)は、今後も「会員プログラム、店舗、中間業者のカットおよびオムニチャネル化に投資を続け、顧客満足度を改善し続ける」という。

 「アバクロンビー&フィッチ」と「ホリスター」の会員顧客数はそれぞれ400万人と1000万人。ホロヴィッツCEOによれば、両ブランドの顧客はモバイルの使い方に共通があり購買額も頻度も高まったという。モバイルユーザーから得られたデータは、会員プログラムの改善に利用する。

 決算発表を受け、3月7日の同社の株価終値は前日比11.9%増の23.89ドル(約2508円)に跳ね上がった。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。