インターパルファム(INTER PARFUMS INC.)の2017年12月期決算は、売上高が前期比13.4%増の5億9125万ドル(約626億円)、営業利益が同17.9%増の7862万ドル(約83億円)、純利益が同27.7%増の5525万ドル(約58億円)と増収増益だった。全てのマーケットが伸長した他、新製品の発売などが売り上げをけん引した。
地域別では、北米の売り上げが同19%増、西欧が同8%増、アジアが同8%増、中南米が同16%増、中東が同21%増、東欧が同20%増だった。ブランド別では、「モンブラン(MONTBLANC)」が同4%増、「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」が同20%増、「ランバン(LANVIN)」が同5%増と同社トップクラスのブランド全てが伸びた。中でも「ジミー チュウ」は売り上げ1億ドル(約106億円)を超えた。ジーン・マーダー(Jean Madar)最高経営責任者は「新しく仲間入りしたブランドも非常に好調だ。『コーチ(COACH)』は同149%増、『ロシャス(ROCHAS)』は同34%増だった。『コーチ』は16年半ばに(インターパルファムが手掛ける)初の香水を発売したばかりなのに、既に売り上げ4位にランクインしている」と語った。
18年は、売上高6億2000万ドル(約657億円)を見込む。2月にライセンス契約を締結した「ゲス(GUESS)」は4月に本格展開を始める予定で、さらに売り上げに大きく貢献するとみる。一方で、マス市場向け商品の中で規模が小さいもののいくつかは廃止する予定だ。