米大手香水メーカー、インターパルファム(INTERPARFUMS INC.)が英のダイヤモンドジュエラー、グラフ ダイヤモンズ(GRAFF DIAMONDS)と8年にわたるライセンス契約を締結した。インターパルファムは「グラフ」の香水の開発・製造・流通の独占権を得ることになる。また、同契約は契約更新により2035年まで延長する可能性もある。
ジーン・マーダー(Jean Madar)=インターパルファム会長兼最高経営責任者(CEO)は、「計画では何種類かの香水コレクションを開発し、19年末に発売する予定だ。『グラフ』の店舗および高級百貨店や空港で販売する。約60年にわたりグラフ ダイヤモンズは世界中の貴重な宝石を保持してきた。“無類の逸品の発見”という『グラフ』のDNAを解釈し、ブランドを象徴する香りとパッケージに落とし込みたい」と語った。
フランソワ・グラフ(Francois Graff)=グラフ ダイヤモンズCEOは「ラグジュアリージュエリー業界の頂点に立つ企業として、われわれの持つ美、希少性、情熱、洗練された職人技、独占性をパートナー企業と共有することが不可欠だった」とコメントした。
インターパルファムは18年に入って以来、米投資銀行フィナンコ(FINANCO)のギルバート・ハリンソン(Gilbert Harrison)創業者兼名誉会長を同社取締役会に迎え入れたり、「ゲス(GUESS)」とライセンス契約を締結するなどをしている。
“キング オブ ダイヤモンド”の異名を持つ「グラフ」は17年に世界最大の1109カラットのダイヤモンドの原石を入手。これまでに発見された世界最大級のダイヤモンド21個のうち半数以上を保有している。