フランスブランド「カルヴェン(CARVEN)」と、その親会社ソシエテ ベランジェ(SOCIETE BERANGER)がパリの商事裁判所に日本の民事再生法に相当するフランスの法律適用を申請したことが明らかになった。「カルヴェン」は破たんし、身売り先を探す。ブランドの広報もこれを認めている。
会社は、セルジュ・ルフュー(Serge Ruffieux)による2018年春夏コレクションの生産が滞り、このデリバリーをキャンセル。これにより資金繰りに行き詰まったようだ。「カルヴェン」は現在99人の従業員を抱え、年商は2000万ユーロ(約26億円)程度だったようだ。
ブランドの広報によると、「カルヴェン」の株式は香港を拠点とするブルーベル(BLUEBELL)など8社が保有しているという。ブルーベルが過半数株式を保有しているかは不明だ。
「カルヴェン」は1945年設立。「ニナ リッチ(NINA RICCI)」を去ったギョーム・アンリ(Guillaume Henry)により復活し、コンテンポラリー・ブランドの一角になった。