ザ・ウールマーク・カンパニー(THE WOOLMARK COMPANY)は5日、若手デザイナーの登竜門「インターナショナル・ウールマークプライズ(IWP)」の2018-19年度のアジア予選大会を香港で開催し、ウィメンズウエア部門で日本の「ヨウヘイ オオノ(YOHEI OHNO)」と韓国の「ユーザー(YOUSER)」、メンズ部門で中国の「エンジェル チェン(ANGEL CHEN)」「アイアム チェン(I AM CHEN)」がそれぞれ優勝した。2019年2月に開催予定のファイナル大会の出場権に加え、同大会に向けたコレクション制作のために7万豪ドル(約572万円)が授与される。
ウィメンズ部門で優勝した大野陽平「ヨウヘイ オオノ」デザイナーは「プレゼンはうまくできましたが審査員の反応が読めず、受賞できるとは思っていませんでした。国際的なタイトルと賞金が欲しかったので本当に嬉しいです」と話し、本選への意気込みを「うまくコンセプトが固まり、自分の気持ちも乗ってきたので、単純に今回のコレクションを制作できるのが今から楽しみです。“作る喜び”を感じます」とコメントしている。日本人デザイナーがIWPのアジア予選を通過するのは14-15年の「シセ(SISE)」の以来4年ぶり。
大野は愛知県小牧市出身。文化服装学院を経て、文化ファッション大学院大学、英ノッティンガム芸術大学でファッションを学ぶ。帰国後の14年12月にブランドをスタート。16年には「東京ファッションアワード」を受賞し、17-18年秋冬から東京ファッション・ウイークでコレクションを発表している。