1875年創業のスイスの高級時計ブランド「オーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)」は、創業地であるジュウ渓谷の中心、ル・ブラッシュで運営する「オテル デ オルロジェ(HOTEL DES HORLOGERS)」を改築中だ。開業日は2020年初めを予定し、27だった客室を50に増やして客室自体も広くする。
新生「オテル デ オルロジェ」は2つのレストラン、ラウンジバー、100人まで収容できる3つのセミナールームを備え、フィットネス設備を持つウエルネスエリアやジェットバス、サウナなどで現代的な快適さも提供。客室の窓からはジュウ渓谷の豊かな自然を眺めることができるという。また地元の文化・風習と調和し、温かくフレンドリーな雰囲気をモットーにする。
創業者の1人、ジュール=ルイ・オーデマ(Jules-Louis Audemars)のひ孫であるジャスミン・オーデマ(Jasmine Audemars)会長は、「ジュウ渓谷を訪れる時計関係者、および旅行者にとって充実した施設が必要だった。『オテル デ オルロジェ』は、私たちの素晴らしいジュウ渓谷に、より多くの人を呼ぶための手段になっている。運営は容易ではないが『オーデマ ピゲ』のみならず、ジュウ渓谷にとっても重要なプロジェクトだ。生まれ変わった『オテル デ オルロジェ』は旅行者と地元の人々、どちらのニーズも満たす場所になるだろう。地域経済発展の一翼を担えたら光栄だ」と語った。
HORLOGERSとはフランス語で“時計師”のことで、つまり「時計師のホテル」を意味する。「オーデマ ピゲ」は、1857年創業の「オテル ド フランス(HOTEL DE FRANCE)」を取得し、2005年に「オテル デ オルロジェ」としてリニューアルオープンした。