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「チャンピオン」が創業の地NYに出店 元銀行の建物で金庫をアーカイブ展示に活用

 「チャンピオン(CHAMPION)」が、創業の地であるニューヨークに出店する。新店舗はソーホーのハワードストリートに8月25日にオープン。米国では4月にオープンしたロサンゼルス店に次いで2店舗目となるが、店舗の広さは、ロサンゼルス店の120平方メートルを大きく上回る約460平方メートルだ。

 新店舗では「チャンピオン」で1番の売れ筋でもある、着丈の縮みを防ぐために生地の方向を横に逆転させたリバースウェーブのフーディー、スエット、パンツなどのシグネチャー商品の他、ヨーロッパとアジアで企画生産されたアイテム、長年協業し続けてきたトッド・スナイダー(Todd Snyder)とのコラボアイテム、最新コレクションなどをそろえる。また、ロサンゼルス店で人気だったカスタマイズサービスのエリアも設置する。さらに、もともと銀行だった同店の建物にそのまま残っていた金庫部分でアーカイブを展示する。

 米国外で「チャンピオン」はヨーロッパに165店舗、日本では25店舗以上を構えているが、今回米国での出店を拡大したことについてマシュー・ウォーターマン(Matthew Waterman)=ジェネラル・マネジャーは「アジアとヨーロッパのパートナーは単独店を運営してきたが、アメリカでは初めての試みだった。ロサンゼルスで学んだことを活かしつつ、ここではニューヨークのスタイルで、さらに大きくしたい。地元のコミュニティーに溶け込むため、ニューヨーカーと観光客のためにもユニークで特別なアイテムも用意したい」と語る。

 来年創業100周年を迎える「チャンピオン」はニューヨークのローチェスターで誕生。現在はノースカロライナ州のウィンストン・セーラム(Winston Salem)を拠点とするヘインズブランズ(HANESBRANDS)の傘下だが、ウォーターマン=ジェネラル・マネジャーは「ニューヨークが僕らの本拠地。故郷に戻ってきた気分だ。ニューヨーク中を検討してみたが、ソーホーが最も『ここだ』と感じた。100周年を迎えるにあたって、他の場所ではできない方法でブランドをアピールしたかった。卸ではできない、顧客と直接関わることができる」と語る。「チャンピオン」は店舗を構える以前に、スナイダーとのコラボで、ニューヨークに現地調査も兼ねてポップアップストアをオープンしていた。このポップアップストアは成功し、予定を大きく延長して1年半も設置したという。

 ヘインズブランズの2018年第1四半期決算によれば、ミレニアル世代の顧客層に支えられて「チャンピオン」の売上高は前年同期比22%増を記録した。9月にはシカゴのミルウォーキーにも店舗をオープンする。今後の出店予定についてウォーターマン=ジェネラル・マネジャーは「どの都市にでも出店するわけではなく、非常に慎重に出店場所を決めている。現時点では明らかにできないが今後出店を拡大していく」とコメントした。

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