そごう・西武は西武池袋本店の地下1階「セイブ ビーワン(SEIBU BEONE)」を28日にオープンする。
マッシュホールディングスがコンセプトや空間デザインなどを手掛けることで全く新しい売り場に作り変え、マッシュ擁するウェルネスやトレンド発信に特化したブランドを集積。改装前の編集売り場「アップルシティ」の20代女性向けの構成とは明確に差別化した。売り場面積は約340平方メートル。メーン入り口に「ビープル バイ コスメキッチン(BIOPLE BY COSMEKITCHEN)」とルームウエアの「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)を置き、売り場中心に「ファーファー(FURFUR)」と「ミラオーウェン(MILA OWEN)」でトレンドを発信。別入り口近くにはスニーカーを多くそろえた「エミ(EMMI)」を提案する。
年代でターゲット層を絞らず、「ファッションだけでなくビューティやウェルネスにも高い関心があり、ライフスタイル全体をバランス良くデザインしたい」という価値観の女性に訴求する構成で、ショップ間の仕切りを廃したのも、よりシームレスな購買体験を味わってもらうためだ。フロアには西武池袋本店が擁するコンシェルジュが常駐し、ギフトの相談などにも対応。「百貨店のエッセンスであるホスピタリティーを融合させた。多様化するお客さまのニーズにきちんと応え、新しいことを生み出していける売り場としたい」と杉山英子そごう・西武商品部ファッション担当は語る。初年度売上高は「アップルシティ」の前年実績と比べて40%増を目指す。
内装のテーマは“世界のリゾートスパ”。石のような質感の床や、木目調の什器をアクセントに用いることで、池袋駅のコンコースに面した1日約14万人が行き交うという売り場入り口の喧騒を感じさせない、リラックス感あるラグジュアリーな空間作りを目指した。
近藤広幸マッシュホールディングス社長は「エコロジーからウェルネスまで、マッシュが提案するブランドを集約させた。2年前からそごう・西武と構想してきたが、都心でこうしたプロデュースは初めて。今後も機会があればこうした展開を狙っていきたい」と話した。