LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)傘下のジュエラー「フレッド(FRED)」は、チャールズ・レオン(Charles Leung)を最高経営責任者(CEO)に指名した。レオンは11月1日付でCEOに就任する。
2017年12月にレイチェル・マルアニ(Rachel Marouani)前CEOがグループ内のメイクアップフォーエバー(MAKE UP FOR EVER)へ移籍してからは、創業者フレッド・サミュエル(Fred Samuel)の孫にあたるヴァレリー・サミュエル(Valerie Samuel)=アーティスティック・ディレクター兼副社長が暫定的に取締役を兼任していた。
レオン新CEOは、同傘下の「ショーメ(CHAUMET)」でインターナショナル・セールス・アンド・ディストリビューション部門を取り仕切っていた。それ以前は「カルティエ(CARTIER)」で中国語圏のリテール・ディレクターを務めた経験も持つ。香港生まれの同CEOは、香港中文大学を卒業後、仏ビジネススクール、エセック・ビジネススクールでMBAを取得しており、中国とフランス両国の文化やビジネスの理解が深い。
今回の人事はアジア市場でのビジネス強化が狙いのようだ。同社は中国市場での成長のために、1年に5店舗のスピードで中国国内に新店舗をオープンしている。
アントニオ・ベローニ(Antonio Belloni)LVMHグループ・マネジングディレクターはレオンCEOについて「ジュエリーに精通しているだけでなく“グローバルな小売り”ビジネスに長けている。チームの体制が整った今、ブランドのさらなる飛躍に貢献してくれるだろう」と話した。