植物を活用した化粧品原料開発とOEM(相手先ブランド製造)を手掛けるサティス製薬は、今年7月に経営破綻したガイア・エヌピーが所有していた長野県駒ヶ根市の化粧品製造工場を取得した。金額や条件は公開していない。サティス製薬の生産拠点はこれで4つとなり、生産能力は1.5倍にまで拡大する見込み。
国内化粧品市場はインバウンドや“メイド・イン・ジャパン”人気を受けて拡大傾向にあり、同社も増加する注文に対して設備と人材の不足が課題となっていた。今回入手した第4工場は新たな設備投資を行い、大量受注品の専用工場とする予定。
アロマテラピー関連製品やスキンケアオイルの他、ヘアケアシリーズ「AROMAKIFI(アロマキフィ)」などを製造・販売していたガイア・エヌピーは2000年に事業を開始。18年7月27日に東京地裁から破産手続き開始決定を受けていた。東京商工リサーチによると、18年8月末時点での負債総額は約3億1900万円。