「ランバン(LANVIN)」のメンズ・クリエイティブ・ディレクターを務めるルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)がメゾンを去ることがわかった。13年に渡りメンズを統括したルカの退任に伴い、同ブランドは来年1月のパリ・メンズ・コレクションでのランウエイショーをスキップする予定だ。「ランバン」からのコメントは得られなかった。また、米「WWD」の11月7日の電話取材に対しルカは、「僕はまだメゾンにいる。今はそれ以上コメントできない」と話している。
オリヴィエ・ラピドス(Olivier Lapidus)の退任後空席のウィメンズ、そしてルカが抜けるメンズ双方の後任には、「ロエベ(LOEWE)」でメンズデザイナーのトップを務めてきたブルーノ・シアレッリ(Bruno Sialelli)の名前が浮上している。「ランバン」は現在、「ロエベ」の親会社であるLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH Moet Hennessy Louis Vuitton)との話し合いを進めているとの報道もある。
ルカはアルベール・エルバス(Alber Elbaz)のもとで「ランバン」のメンズをほとんどゼロから確立。フォーマルを基軸に、テクニカル素材とバイアス断ちのパターンワークでスポーティーなムードを加えるスタイルでメンズのモードシーンをけん引してきた。
メゾンは今年、中国の投資会社フォースン インターナショナル(FOSUN INTERNATIONAL)が過半数株式を取得し、経営再建に努めている。