先日、“YEEZY FOR EVERYONE(「イージー」を全ての人のために)”を掲げ、自身が手掛ける「イージー(YEEZY)」の流通量と販路を拡大したことで話題のカニエ・ウェスト(Kanye West)の会社が、テキスタイルメーカーの東紀繊維(大阪、安宅英宣・社長)から未払いの生地代金の支払いなどを求め訴えられていたことが明らかになった。複数のメディアが報じている。
米ウェブサイト「TMZ」によると、カニエの会社は昨年6月、62万4000ドル(約6800万円)相当のフリース地を東紀繊維に発注。しかし東紀繊維が生地を製造した後、カニエ側から取り引きするつもりはなかった旨の連絡が入り、今回の訴訟に発展した。製造した約5万mの生地は、特注品であることから他に卸すことができず、現在に至るまでの保管料を含めた支払いを求めている。両者はこれまで取り引きを重ねており、毎回カニエ側から代金は支払われていたようだ。
カニエ側はコメントしていない。「WWDジャパン」は東紀繊維に話を聞いたが、コメントは得られなかった。
東紀繊維は三陽商会やワールド、オンワード樫山などの日本企業の他、海外メゾンとも取り引きしており、「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」は2017-18年秋冬メンズで“TOKI-SEN-I”のロゴをプリントしたスエットを発表している。