ビジネス

セクハラ騒動で辞任した創業者がチーフ・クリエイティブ・オフィサー留任 ゲスが新人事発表

 ゲス インク(GUESS INC.)は新たな最高経営責任者(CEO)にカルロス・アルベリーニ(Carlos Alberini)が就任したことを発表した。また、セクハラ問題でエグゼクティブ・チェアマンを辞任した共同創業者のポール・マルシアーノ(Paul Marciano)は、チーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)職に留任することも明らかになった。

 2018年に女優ケイト・アプトン(Kate Upton)らの訴えによりマルシアーノCCOのセクハラ疑惑が浮上した。マルシアーノCCOはセクハラを否定したが、訴訟に応じることで生じるコストを回避するために、セクハラを受けたと訴える5人に計50万ドル(約5450万円)の和解金を支払った。それに伴いエグゼクティブ・チェアマンの辞任と、19年1月30日の任期満了までにCOO職を明け渡し、契約を更新しないことを取締役会で確約していた。

 しかし、その確約に反して今回COO職にとどまることについて同社は、「取締役会の要請によりマルシアーノがCCOにとどまることを受け入れた」と説明した。

 一方でアルベリーニ新CEOは、00~10年に同社のプレジデント兼チーフ・オペレーティング・オフィサー(COO)を務めていた人物。その後、14年まで照明器具を扱うレストレーション ハードウエア(RESTORATION HARDWARE)の共同CEOを務め、直近ではラッキー ブランド(LUCKY BRAND)の会長兼CEOを務めた。

 ヴィクター・へレーロ(Victor Herrero)現CEOは退任し、移行期間中はマルシアーノCCOの兄、モリース・マルシアーノ(Maurice Marciano)会長が暫定CEOを務める。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。