ビジネス

セクハラ騒動で辞任した創業者がチーフ・クリエイティブ・オフィサー留任 ゲスが新人事発表

 ゲス インク(GUESS INC.)は新たな最高経営責任者(CEO)にカルロス・アルベリーニ(Carlos Alberini)が就任したことを発表した。また、セクハラ問題でエグゼクティブ・チェアマンを辞任した共同創業者のポール・マルシアーノ(Paul Marciano)は、チーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)職に留任することも明らかになった。

 2018年に女優ケイト・アプトン(Kate Upton)らの訴えによりマルシアーノCCOのセクハラ疑惑が浮上した。マルシアーノCCOはセクハラを否定したが、訴訟に応じることで生じるコストを回避するために、セクハラを受けたと訴える5人に計50万ドル(約5450万円)の和解金を支払った。それに伴いエグゼクティブ・チェアマンの辞任と、19年1月30日の任期満了までにCOO職を明け渡し、契約を更新しないことを取締役会で確約していた。

 しかし、その確約に反して今回COO職にとどまることについて同社は、「取締役会の要請によりマルシアーノがCCOにとどまることを受け入れた」と説明した。

 一方でアルベリーニ新CEOは、00~10年に同社のプレジデント兼チーフ・オペレーティング・オフィサー(COO)を務めていた人物。その後、14年まで照明器具を扱うレストレーション ハードウエア(RESTORATION HARDWARE)の共同CEOを務め、直近ではラッキー ブランド(LUCKY BRAND)の会長兼CEOを務めた。

 ヴィクター・へレーロ(Victor Herrero)現CEOは退任し、移行期間中はマルシアーノCCOの兄、モリース・マルシアーノ(Maurice Marciano)会長が暫定CEOを務める。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

メンズ32ブランドの猛暑に負けない推しスタイル 2025年春夏メンズ・リアルトレンド

「WWDJAPAN」12月16日号は、2025年春夏シーズンのメンズ・リアルトレンドを特集します。近年は異常な暑さが続いており、今年の夏は観測史上最も暑い夏になりました。ファッション界への影響も大きく、春夏シーズンはいかに清涼感のあるスタイルを提案するかが大切になります。そこで、セレクト各社やアパレルメーカーの展示会取材、アンケートを通して全32ブランドの推しのスタイルを調査し、メンズのリアルな傾…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。