パリで死去したカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)氏は常に常識を超えるクリエイションを見せてきた。特に「シャネル(CHANEL)」のランウエイショーのセットは、いつも来場者が息を呑むようなものばかりだった。ショー会場はたいてい、パリのグラン・パレ(Grand Palais)のガラス張りのキューポラ。その11階建ての建物に相当するスペースにロケット、クルーズ船、エッフェル塔、バー、メリーゴーラウンド、スーパーマーケット、巨大なツイードジャケット像などそのコレクションに合わせたセットを作り出してきた。ファッションの巨匠であると同時に、ランウエイショーの巨匠でもあったカール氏が手掛けた「シャネル」と「フェンディ」のアイコニックなセットを写真で振り返る。