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アンダーアーマー2018年度決算は2期連続の最終赤字

 アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)の2018年12月期決算は、売上高が前期比4.0%増の51億9300万ドル(約5764億円)、純損失は前期の4826万ドル(約53億円)から4630万ドル(約48億円)とわずかながら改善した。

 カテゴリー別ではトレーニングウエアが好調だったアパレルが同5.3%増の34億6200万ドル(約3840億円)、ランニングシューズがけん引したフットウエアは同2.5%増の10億6300万ドル(約1179億円)で、アクセサリーは需要の鈍化と在庫および流通の最適化を行った影響で同5.2%減の4億2200万ドル(約468億円)だった。

 地域別の売上高は北米地域が同1.8%減の37億3500万ドル(約4145億円)、アジア太平洋地域が同28.7%増の5億5800万ドル(約619億円)、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)地域が同25.2%増の5億8800万ドル(約652億円)、南米地域が同5.2%増の1億9000万ドル(約210億円)だった。

 北米地域は通期決算と同時に発表された18年10〜12月期決算でも前年同期比5.8%減の9億6400万ドル(約1070億円)と減少を続けているが、同社は北米でプロモーション活動を減らす方針は変えず、今後はよりプレミアムなポジションを狙っていくという。

 上半期は在庫の増加による大幅な値引きと利益率の悪化に苦しみ、人員削減や店舗閉鎖、原料調達先の変更などを進めていたが、18年10〜12月期決算は売上高が前年同期比1.4%増の13億8900万ドル(約1541億円)、純損益が前年の8700万ドル(約96億円)の赤字から400万ドル(約4億4400万円)の黒字に転換し、決算発表後、同社の株価は4.5%増の20.01ドル(約2221円)まで上昇した。

 「昨年までは厳しい結果が続いたが、第4四半期と通期決算はわれわれのビジネスの安定性と、数年かけて取り組んできたブランド力の強化、そしてオペレーションの最適化の大きな進歩を証明した」とケビン・プランク(Kevin Plank)会長兼CEOはコメントした。

 昨年12月の株主総会で発表した19年の見通しは修正せず、23年まで損失を圧縮し続けるという。プランク会長兼CEOは「加速するイノベーションアジェンダ、整理された市場投入プロセス、そしてパワフルな消費者中心のアプローチによって、われわれはより強い自信を持って、アスリートや顧客、株主に価値を届けることができるだろう」と語った。

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