「サカイ(SACAI)」のファッションショーには、多くのファッショニスタが出席している。2019-20年秋冬のショー会場になった現代美術館のパレ・ド・トーキョーには、女性も男性ともにブランドのウエアの着用率が高かった。
「サカイ」の服は、異なる要素を掛け合わせるハイブリッドのテクニックを生かし、一目見るだけで「サカイ」と分かる“ブランドらしさ”を確立している。従って1アイテムを取り入れるだけでその日のコーディネートの主役になる服が多いのが特徴だ。フランス人モデルのカロリーヌ・ド・メグレ(Caroline de Maigret)は、ピンクのタンクトップとコーデュロイのパンツの上に、「サカイ」のデニムジャケットとMA-1がハイブリッドされたアウターを羽織って来場。また、普段はシックなスーツやドレスを着用していることが多いバーグドルフ・グッドマン(Bergdorf Goodman)の名物バイヤーであるリンダ・ファーゴ(Linda Fargo)は、「サカイ」18-19年秋冬の左右非対称にデニムジャケットとタキシードを融合したジャケットを着こなしていた。