「バーバリー(BURBERRY)」は2025年までにプラスチック包装を廃止し、使用する場合も再利用、再生、もしくは分解可能なものに限定する。これは循環型経済を推進する英エレン・マッカーサー財団(ELLEN MACARTHUR FOUNDATION)が発表した“新プラスチック経済グローバルコミットメント(New Plastics Economy Global Commitment)”構想に関するレポートで判明した。同社はすでに紙袋のラミネート加工やポリエチレン製の衣類カバーなどの使用を廃止しており、プラスチックの使用量を29トン削減している。また19年末までに現在使用しているハンガーやラッピング材、ポリ袋などを環境にやさしい製品に変更するほか、ハンガー回収プログラムを実施してリサイクルを促進するという。
こうした脱プラスチックの動きは世界中で進んでおり、ユニリーバ(UNILEVER)、ロレアル(L’OREAL)、ウォルマート(WALMART)などを含む150社も同構想を支持し、協調的な行動を取っている。参加している150社で、世界で使用されているプラスチック包装のおよそ20%を占めているという。
環境保護への取り組みとして、「バーバリー」は18年9月に毛皮の使用を廃止した。また、ブランド保護のため売れ残り商品や在庫を焼却処分していたが、抗議を受けてこれも同9月に廃止を発表している。