バロックジャパンリミテッドは、2019年春夏に新ウィメンズブランド「イム(Y/M)」を立ち上げた。販路は百貨店や高感度なセレクトショップで、ターゲットは30~40代。“十人十色のワードローブ”をコンセプトに、デイリー使いしやすいベーシックなデザインに少しの違和感を加えることで、大人の女性の個性を引き出すアイテムを提案する。
「エンフォルド(ENFOLD)」「ナゴンスタンス(NAGONSTANS)」など同社の百貨店向けブランドでは、大胆な配色や生地の切り替えといったデザイン性が目立つ一方、「イム」はさりげないデザインのひねりやディテールをしのばせる。デビューシーズンはリラックスした素材使いや形のジャケットを柱に据え、秋冬はニットを軸にしたスタイリング提案を充実させる。
3月上旬には、伊勢丹新宿店本店本館2階の編集売り場「TOKYOクローゼット」に販売ラックを設置した。野原静江プレスは「立ち上がりからシャツやワンピースなどの軽衣料の反響が良く、早くも売れ筋が見えてきた。モノづくりの良さが伝わったのか、その場では実物の見られない先行受注品も完売した」と手応えを話す。同ブランドは4月2日まで三越銀座店でもポップアップストアを開催している。