ソニア リキエル(SONIA RYKIEL)はフランス現地時間4月30日、管財人の管理下に置かれることとなった。親会社のファースト ヘリテージ ブランズ(FIRST HERITAGE BRANDS)が同社の売却先を探す間の措置として6月を期限としてフランス商事裁判所が許可した。ファースト ヘリテージ ブランズは投資会社のロスチャイルド(ROTHSCHILD & CO)にソニア リキエルの買い手もしくは援助してくれるパートナー探しを委託している。
情報筋によると、ソニア リキエルの2018年の売り上げは3500万ユーロ(約43億円)に対して2000万ユーロ(約25億円)の損失を出し、これに加えて50周年を祝うイベントに1000万ユーロ(約12億円)を支出したという。
「ソニア リキエル」のクリエイティブ・ディレクターだったジュリー・ドゥ・リブラン(Julie de Lebran)が3月にブランドを去った。ブランドとドゥ・リブランは、20年まで契約を結んでいたが、経営陣と話し合いを重ねているさなかに突如、経営陣から即時退社するよう申し渡されたという。ドゥ・リブランは、「可能な限り友好的に解決したい。相互に敬意を払う必要があると思う。また、私の契約はあと1年半残っているのだから、ある日突然退社を命じられるのではなく、双方が納得する落としどころを探るべきだ。これは私が予想していた結末ではない」とコメントしていた。
なお、オンワード樫山がライセンスで手掛けるブランド「ソニア・リキエル コレクション(SONIA RYKIEL COLLECTION)」は、18年秋冬で終了している。