ユナイテッドアローズは「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS以下、BY)」から新レーベル“ロエフ(LOEFF)”を立ち上げる。2019年秋冬からウィメンズを展開し、20年春夏にメンズも始める。「ユナイテッドアローズ」「BY」の一部店舗で扱うほか、他社のセレクトショップを中心に卸も行う。
コンセプトは“年齢を重ねても大切にしたい日常着”。自分のスタイルを確立し、ディテールや素材を含めて今着たい服にこだわりを持つ成熟した大人をターゲットに、ベーシックやワークを軸にした心地いいカジュアルアイテムを提案する。またアイテムは精悍・品・質・真摯をポリシーとし、ルーツを大切にしながらも創意工夫を施す。ウィメンズでは、マスキュリンだからこそ浮かび上がる女性らしさを打ち出す。ブランド名はいくつかのラテン語を用いた造語で、“老いても美しく”という意味を込めた。
価格はアウターが6万〜12万円、ジャケットが3万8000〜8万8000円、ニットが2万5000〜5万円、シャツが2万3000〜3万1000円、パンツが2万8000〜3万8000円、ワンピースが4万5000〜6万8000円。
ディレクター兼デザイナーには、エイチ ビューティ&ユース(H BEAUTY&YOUTH)や「スティーブン アラン(STEVEN ALAN)」のデザインを手掛ける鈴木里香を起用する。鈴木デザイナーは服飾専門学校を卒業後、国内外のトラディショナルブランドやデザイナーズブランドでデザインを担当。2007年に同社へ入社し、ウィメンズのチーフデザイナーなどを務めてきた。
ユナイテッドアローズは近年、ウィメンズ事業の開拓・刷新を積極的に進めており、19年春夏にはディレクターに二ノ宮和佳子を起用したレーベル“イウエン マトフ(AEWEN MATOPH)”がデビューしたばかり。また3月には既存ブランド「ジュエルチェンジズ(JEWEL CHANGES)」を「エメル リファインズ(EMMEL REFINES)」として刷新し、実店舗のリニューアルも進行中だ。
竹田光広社長執行役員は“ロエフ”について、「ボトムアップで生まれたレーベルだ。ここ数年の当社の新案件はフェミニンテイストが増えていたが、“ロエフ”はマニッシュなテイストで、構築的なウエアがそろう。このテイストの市場シェアは大きくないので、可能性を感じている」と期待を示した。