「ロレアル(L'OREAL)」は、5月16~18日にフランス・パリで開催される欧州最大規模のテクノロジー関連イベント「ビバ テクノロジー 2019(Viva Technology Paris 2019)」に出展する。パーソナライズされたコスメの提案やヘアカラーをバーチャルで試せるサービス、AIや科学的データにもとづいたパーソナル スキンケア アドバイスなどをアピール。ロレアルが持つAI(人工知能)やAR(拡張現実)などを活用し、“未来の美”に関するビジョン、“Limitless Beauty(リミットレス ビューティ)”を発信する。
「ロレアル」が買収したAI・AR企業モディフェイス(ModiFace)が開発した「バーチャル ヘア アドバイザー」を展示する。音声入力によってさまざまなヘアカラーをバーチャルで自分の髪に試すことができ、ヘアケアブランド「ロレアル プロフェッショナル(L'OREAL PROFESSIONNEL)」の専門家がアドバイスする。また19年末までに世界中の1000店舗以上に展開を予定する、AIを活用したファンデーションを提案するサービス「シェード ファインダー」や、敏感肌のためのスキンケアブランド「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE POSAY)」が皮膚科医と共に開発したニキビ分析アプリを提案。これは、治療や予防、アドバイスをAIやデータをもとに個人に向けて発信するものだ。さらに、パーソナライズされたファンデーションの大量生産を将来的に可能にする技術「マイ リトル ファクトリ―」を初めて発表する。
「『ロレアル』が掲げる“美のビジョン”とは多様性を持ち、すべての人がアクセスでき、デジタルテクノロジーを通じて世界中のニーズに対応している。音声・AI・ARによってパーソナライズしたサービスの提供、速やかで持続可能な生産方法、そして、創造プロセスにおいて顧客のニーズを組み込むことで時と場所を問わない顧客体験の提供が可能になった」とルボミラ・ロシェ(Lubomira Rochet)=チーフ・デジタル・オフィサーは述べた。