ビジネス

EU裁判所がアディダスの訴えを棄却 「特定の向き・形ではない3本線の商標は無効」

 アディダス(ADIDAS)がシューズや衣料品に使用する「3本線」の商標権取り消しを不服として、その撤回などを求めていた争いについて、欧州連合(EU)の高等裁判所にあたる一般裁判所は19日、「特定の向きや形になっていない3本線」は独自性に欠けるとしてアディダスの訴えを退けた。

 同裁判所は、向きを限定しない平行な3本線は「マークなどの要素の繰り返しで作られたパターンではなく、一般的な図形」と結論。アディダスは、「向きを限定しない、同じ幅の3本の平行線が等間隔に配されている」図形はEU全域において同社のマークと認識されていると証明すべくEU域内5カ国分のデータを提出したが、「それはEU全域には当てはまらない」との判断が下された。

 アディダスは2014年、「向きを限定しない、同じ幅の3本の平行線が等間隔に配されている」図形を登録商標として申請し、EUIPOはこれを承認した。しかし16年、ベルギーの会社シュー・ブランディング・ヨーロッパ(SHOE BRANDING EUROPE)の疑義申し立てを受け、EUIPOは「向きを限定しない3本線の図形は独自性に欠けており、承認されるべきではなかった」と商標権を取り消し。アディダスはこれを不服として訴えていた。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。