こんにちは。「WWDジャパン」編集長の向千鶴です。編集長の仕事って、弊社スタッフから見ても謎が多いようです。実際のところは毎日いろいろな人に会って、いろいろな服や店を見て、いろいろなものを食べているわけですが、それをきちんと記してゆけば時流的な何かが見えてくるかもしれない……。というわけで、日記形式の新連載スタートです。
7月17日(水)
隈研吾さんと東大でお鮨
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今日の夜は、東京大学本郷キャンパス内にあるカフェ「廚菓子くろぎ」前のスペースでお鮨をいただきました。なぜそこで鮨?(と一番思ったのは、テーブルの横を歩いて帰る東大生だったと思います)の理由は、「くろぎ」の建築を担当したのが東大で教授も務める隈研吾さんであり、隈さんは昨年「ヴァレクストラ(VALEXTRA)」とのコラボでインスタレーションを手掛けたから。人と人のつながりがこの一夜を作ったという訳です。情熱のCEO、サラがアートに造詣が深いことがその原点です。
長テーブルにつき、銀座「鮨 石橋正和」のお鮨をいただきました。テーブルに仕立てた木材はインスタレーションの際に店内で使用したもので、確かに見覚えあり。使い捨てをしない考え方、賛成です。それにしてもこの梅雨の合間に半屋外にテーブルセッティングをするとはなんと大胆な!踏み切った理由についてプレスの細川麻里子さんいわく「私、晴れ女だから」って、その度胸リスペクトです。
7月18日(木)
青山で瞑想してみた
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リーダー研修などを実施している会社は多いと思いますが、会場はいつもホテルに缶詰め、じゃないですか?新しい発想を引き出す研修はできればクリエイティブな場所で行いたいですよね。そんな各社の人事部・教育担当者に朗報です。青山一丁目駅直結のビルにオープンした会員制スペース「青山ツリーハウス」がよさそうです。オフィス家具最大手のイトーキが主要株主だそうで、ほっこりした木材で統一された会議室などのスペースは山奥のリゾートホテルに来たような穏やかさです。
注目は、瞑想のためのスペース。こちらはお寺に来たような穏やかな空間です。実際に短時間ながら座って目を閉じてみました。が、隣に座ったファッション・クリエイティブ・ディレクターである軍地彩弓さんの座禅姿があまりにりりしくて何度も目を開いて見入ってしまうという……。精進します。
2階のレストラン「アルボア」ではフレンチ出身の入江誠シェフが日本の食材を使って腕を振い、その優しいお味に体の中がじんわり。お披露目ランチの席では“デザイン・シンキング”や“イノベーション”といった言葉が飛び交っていて、まさに最先端。村上隆さんの絵も飾られていましたよ。
7月19日(金)
ポメラート銀座店オープニング
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ミラノ発ジュエリー「ポメラート(POMELLATO)」が銀座・並木通りに新店をオープンしました。来日したサビーナ・ベッリ(Sabina Belli)CEOとのランチはショップのお向かいのフレンチ「ロオジエ(L'OSIER)」。「ジュエリーは、自分で買ったものを身に着けてこそ自信が持てると思う。『ポメラート』はそういうブランドでありたいの」という女性CEOの言葉、胸に刻みました。この日の盛り付けは、全てがジュエリー的。明石産真鯛の“瞬間”マリネが美味しゅうございました!
7月19日(金)
香取慎吾さんに再会
2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の大会スタッフと都市ボランティアのユニホームの選考委員を務めた香取慎吾さんのところへ、選考の裏側について話を聞きに行きました。ファッション熱が高い香取さんの話を聞くのが大好き。だから取材の機会があると私自身が手を挙げて後輩たちのチャンスの芽を摘み続けています(笑)。
香取さんはいつも質問に対してお仕着せじゃない自分の言葉で回答をくれます。今回も面白かった!慎吾ちゃんに会いたい後輩たちよ、私の背中を踏み超えてゆけ。それから会うたびに思いますが、テレビの印象より背が高くていらっしゃいます。
7月19日(金)
「エルメス」ハイジュエリー展示会
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一般公開される「エルメス(HERMES)」の第5作目のハイジュエリーコレクション“アンシェヌモン・リーブル”のお披露目に合わせたディナーは、銀座メゾンエルメスの8階で開かれました。シェフは大人気レストラン「エテ(ETE)」の庄司夏子さん。日本版「ヴォーグ(VOGUE)」のウェブのインタビューで、「Q.あなたを救う魔法の言葉を教えてください」に対して「A. こんなことでは死にはしない!」と答えていた(ギリギリまで追い詰められた時に自分を鼓舞する言葉と思われます)ど根性が座っているに違いない庄司さんはまだ20代です。
優しいたたずまいから繰り出す料理、特にバラの花びらのテーブル装飾の中でいただくマンゴーのケーキが絶品!!でした。
7月23日(火)
毎日ファッション大賞審査会
内容はお伝えすることができないのですが、ほぼ丸一日かけた審査会はかなり白熱し、隣に座っていた経済産業省の方がちょっと引いておりました。が、その分よい議論ができました。発表は秋です。
7月24日(水)
「コム デ ギャルソン」特集が
絶好調
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川久保さんの力は絶大です。最新号に関して販売部から「めちゃくちゃ売れてます!」とうれしい報告が入りました。目標をあっという間にクリアして今も数字を伸長中。書店にも販促にご協力をいただきました。写真は、渋谷の大盛堂書店、紀伊国屋新宿本店、青山ブックセンター本店です。ありがとうございます!
多方面に影響力がある川久保さんですが、一貫しているのは「ビジネスこそクリエイティブ」という視点です。ビジネスという表現はともすれば“お金第一”なニュアンスでドライに受け取られますがそんなことはない、ということがインタビューを読むとよく分かります。新しいビジネスの成立とはすなわち新しい価値の創出であり、ビジネスとは人の心を動かし続ける仕組みを作ることである。メディアつくりも同じだから、御意!と何度も心の中で思いながら校正をしました。
7月25日(木)
オムニコマース特集校了
「WWDジャパン」の校了は毎週木曜日のため、木曜日の夜はほぼ100%必死です。「オムニコマース」は毎夏恒例の大特集ですが、いやいや本当に!進化が著しい分野でついてゆくのが大変。確かに難しいけれど、同時にオムニコマースが関係ない分野・職種などもはやなく、勉強は不可欠かと。
そこで、今年は4人の専門家に悩めるファッション関係者からの質問に紙面で答えていただきました。例えば「Q.オムニチャネルの概念が会社に浸透しません。どうしたらよいですか?」とか、「Q.他社の成功事例を参考に施策を打っても、うまくいきません」など。今「それわかる」とつぶやいた皆さま、ぜひ最新号を手に取ってくださいませ。