デムナ・ヴァザリア (Demna Gvasalia)が、自身が5年前に設立した「ヴェトモン(VETEMENTS)」を去る。現在38歳のデムナは、当面「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のクリエイティブ・ディレクターに専念するようだが、「新たな冒険を始める」ともしている。デムナの弟でブランドの最高経営責任者を務めるグラム・ヴァザリア (Guram Gvasalia)は、「『ヴェトモン』は、バラエティー豊かなクリエイティブの集合体。私たちはこれからも、むしろ今まで以上にコアを守りながら、才能ある人々の純粋なクリエイションを重んじつつ、ブランドの世界を押し拡げる」とのコメントを発した。
デムナは自身のブランドについて、「当時のファッションに飽き飽きしていたから『ヴェトモン』を立ち上げた。ブランドの誕生以降、ファッションの世界は変わり、新たな扉が開いたと思う。当初の目標は達成した。ブランドを支える組織も磐石となり、次のチャプターに進む時が来たんだ」と語る。
デムナの退任がブランドに与える影響は極めて大きそうだが、ブランドは「成長と拡大の時期だ。新たなプロジェクトや、驚きのコラボレーションが進行している。まもなく発表できるだろう」とのコメントを発表した。