三越伊勢丹は9月25日、伊勢丹新宿本店本館の化粧品フロアのリモデル第1弾として2階のスキンケアゾーンをオープンした。新たに「センサイ(SENSAI)」「ディセンシア(DECENCIA)」2ブランドを導入し、約40ブランドをそろえた。
同店はスローガンに掲げる“毎日が、あたらしい。ファッションの伊勢丹”を進化させ、化粧品フロアの段階的なリモデルを実施している。今回はその第1弾で、これまで1階にそろえていたスキンケアカテゴリーを2階に拡張移設した。「落ち着いた環境の中でクイックからディープな接客をスキンケアブランドで実現したかった。それには2階が最適だと判断した」と岡部麻衣・化粧品統括部 新宿化粧品営業部マーチャンダイザーは述べた。
スキンケアのコンセプトは“セルフケア”。素肌を整え、素質を高めるスキンケアアイテムと美容機器を中心に扱う。売り場は、ジャパンスキンケアゾーンとインターナショナルスキンケアゾーン、ビューティデバイスゾーンで構成。ジャパンスキンケアゾーンでは「センサイ」「ディセンシア」を新導入したほか、「購入したい商品が決まっているときや時間がなく手早く購入したいお客さまにむけて対応するクイックカウンターを各ブランドに設置した」。そのほか、「SHISEIDO」「SK-Ⅱ」などではデジタルテスターを用意し、お客自身が商品を調べることができるツールを設けた。
インターナショナルゾーンでは、専門性の高い接客を提案。パーソナルな肌測定を行うAI搭載型のツールを取り入れた「ヘレナ ルビンスタイン(HELENA RUBINSTEIN)」やカウンター内にゆったりとしたソファーを設けた「ドゥ・ラ・メール(DE LA MER)」などを集めた。
ビューティデバイスゾーンは、フェイスケアからヘアケアアイテムまで幅広くそろえ、新たに「ダイソン(DYSON)」「バイオプログラミング(BIOPROGRAMING)」を導入し、計5ブランドをそろえた。中でも「ダイソン」は国内初となるヘアサロンも併設し、9種のヘアスタイルメニューを用意する(要予約、有料)。
「訪日外国人客の増加や国内でも美容意識の高まりで、スキンケアとメイク共に化粧品の需要が高まっている。新宿店でも2018年度の化粧品売り上げは12年度比で2倍に拡大している。変化しているトレンドやお客さまの買い方も多様化していることを踏まえ、本来あるべき販売サービスや環境を整えることをリフレッシュオープンでかなえていく」と横山健治・化粧品統括部 新宿化粧品営業部マーチャンダイザー。1、2階となる化粧品フロアの売り場面積は1.5倍となり、売上高は12月からの1年間で前年比20%増を計画している。