サステナビリティに取り組まない企業は存続できない――とはいうものの、具体的に何をどうしたらいいのかわからないという声も聞く。そこで「WWDジャパン」11月25日号では、特集「サステナビリティ推進か、ビジネスを失うか」を企画し、経営者やデザイナー、学者に話を聞いてその解決策を探る。今回は番外編。ステラ・マッカートニー(Stella McCartney)とサステナビリティをテーマに対談を行った女優の二階堂ふみに、ステラのファンになったきっかけと、なぜサステナビリティに関心を持ったのかを聞く。
WWD:ステラと会った感想は?
二階堂ふみ(以下、二階堂):彼女自身がまだ完成形ではなく、どんどん進化している女性だと感じました。次から次へと伝えたいことが溢れ出ているようでした。私自身「ステラ」ブランドを通じて知ったことがたくさんあったので、その取り組みへの信念や気持ちをあらためて確認することができて、より魅了されました。
以前、ステラがインタビューで「私が引退するのは、自分がやってきたことが次の世代に伝わって、やる必要がなくなったら」というようなことを言っていましたが、私もステラの考え方や行動に続いていけたらいいなと思います。
WWD:サステナビリティに興味を持ったきっかけは?
二階堂:もともとは、動物愛護の観点からステラに共感するものがありました。保護猫や保護犬を引き取って今家に6匹の動物がいて、彼らから教わることがたくさんあります。そうして、自分の生き方やライフスタイルの価値観がどんどん変わり、ファッションに対しても疑問を持つようになりました。
きっかけは動物愛護ですが、どんどん環境への興味が広がりました。持続可能性は、私たちがこの地球に生まれた限りは、蓋をするのではなく考え続けなければいけないことだと思います。