「カルティエ(CARTIER)」は11月12日、顧客専用のデジタルプラットフォーム「カルティエ ケア」をスタートする。店頭とデジタルの間でシームレスに各種サービスや個別アドバイスなどを提供し、カスタマー・エクスペリエンスを豊かにすることを狙う。
たとえば12日以降に「カルティエ」の時計を購入して「カルティエ ケア」に登録すると、最大8年間の国際限定保証のサービスが利用できるほか、メンテナンスや保管についてのアドバイスなどを個別に受けることができる。12日以前の購入者も、時計が国際限定保証の有効期間中ならオンライン登録可能だ。これに伴い「カルティエ」は、一部を除く新世代電池ならびにクオーツムーブメント搭載モデルの性能保持期間を3年から6年に拡大する計画だ。
また「カルティエ」のジュエリー所有者には、初回の無料のサイズ調整やツヤ出し、洗浄を勧めながら、今後は手書きの文字をベースとした刻印や、ジュエリーを収めるレッドボックスへのエンボス加工など、ブティック内でのパーソナライズサービスも開発中だ。
「カルティエ ケア」の対象は、ジュエリーやウオッチのみならず、レザーグッズやアクセサリーなど、メゾンの全カテゴリーに拡大予定。アルノー・カレズ(Arnaud Carrez)=カルティエ インターナショナル マーケティング & コミュニケーション ディレクターは、「『カルティエ ケア』は、より良いサービスとワンランク上のパーソナルな体験を届けるプラットフォーム。消費者の予想を超える体験、いわば“これまでになかった何か”を求める傾向は強くなるばかり。こうした要望に対応できるよう、魅力を感じていただけるつながりのあり方をデザインする」としている。
メゾンは現在、「カルティエ」の新作コレクションなどの貸し出し、最新コレクションの提案に際しての商品の買い取りなども検討中だ。