三越伊勢丹ホ―ルディングスは、「アナ スイ(ANNA SUI)」事業を2020年3月末で終了する。婦人衣料および雑貨のブランドライセンス事業、輸入販売、卸事業から撤退する。国内のアウトレット含む12直営店を同月までに順次閉店する。
同社は1996年に米アナ スイ社とのライセンス契約を締結し、翌年に日本1号店を出店した。2018年3月には運営子会社のマミーナの清算に伴い、本体に事業を移管していた。近年はアクセサリーや化粧品が比較的堅調も、主力の婦人服が苦戦し、売上高はピークの07年の半分程度に落ち込んでいたという。
同社広報によると、「アナ スイ」の国内のライセンシーは、クイーポ(バッグ・財布・革小物)、ヴァンドームヤマダ(アクセサリー)、ブルーミング中西(ハンカチ・ポーチ)、アルビオン(化粧品)など計15社。今回の決定を機に、各ライセンシーと本国の契約が見直される可能性がある。同社は事業終了後も、自社とは別のライセンス会社が展開する「アナ スイ」の商材については、「(三越伊勢丹各店舗での)取り扱いの継続については今後検討していく」としている。