ファッション

オンワードが働く女性向けにD2Cの新ブランド “百貨店品質”を値ごろな価格で提供

 オンワード樫山は、EC専業ウィメンズブランド「アンクレイヴ(UNCRAVE)」を2020年春夏にスタートする。20年2月21日から、オンワードグループの公式EC「オンワード・クローゼット」で販売を開始する。

 同社のEC専業ブランドとしては、若い女性向けの動画メディア「シーチャンネル(C CHANNEL)」との協業による「トゥーフェイシーズ(TWO FACES)」、値ごろなオケージョンアイテムをそろえる「フェテローブ(FETEROBE)」に続く3ブランド目となる。同社の百貨店ブランドの主要客層(40~50代)とは異なる、20代後半~30代前半の女性の取り込みを強化する。

 「アンクレイヴ」は、“必要なものを求めない”の意。働く女性を意識し、毎日のコーディネートにストレスを感じなくても済むよう、ネイビーやベーシュなどベーシックなカラーのアイテムが中心。ジャケットを軸とした同素材のパンツ、ワンピース、スカートなどの着回し提案が中心で、初シーズンは50~60型。クリエイティブディレクターには東原妙子氏を迎え、プロモーションなどのプロデューサーには宮井雅史氏を起用した。積極的に外部人材を登用したのは、「当社とこれまでつながりを持てなかったような、新しいお客さまにも商品や発信を届けるため」(高橋純オンワード樫山ネットブランド開発部長)。

 商品面での最大の訴求ポイントは、同社の百貨店ブランドも手掛ける提携工場での生産ながら、その「半額程度の価格」という値ごろ感。価格帯は、コート・ジャケットで1万9000~3万円、パンツ、スカートで9800~1万6000円、ブラウス、カットソーなどで5800~1万2000円。「とはいえ、世の中には低価格をウリにするD2Cブランドはすでに数多ある。差別化するためには、当社の長年のノウハウを生かしたモノ作りを生かすことが必要だ。ECで売りやすいのは、ニットやカットソーなどの中・軽衣料だが、セットアップやコートでしっかり勝負できるブランドに育てていきたい」。

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