ファッション

イエナの2020年春夏 春アウターの早期打ち出しで、店頭の“鮮度”アップ

 ベイクルーズグループのイエナ(IENA)の2020年春夏は、“記憶に残らない色”をキーワードに、淡いピンクやブルー、ベージュなど、ペールトーンの春のアウターを豊富にラインアップした。さらにクリームカラーを“卵色”として打ち出し、透け感のあるワンピースやタートルネックのトップスなどに採用。イエナの客層の好みでもある、かわいらしくも品のあるカラーリングで全体をまとめたスタイルを打ち出す。

 また春のアウターは、セール前の買い控えの時期に合わせて12月末から予約販売を含めて強化する。明るい色味の“鮮度のあるアウター”を、冬から着られるウールやリネンなどのさまざまな素材で早めに打ち出すことで、本格的な春夏の立ち上がりの“買い”につなげる。

 アイテムは、“透け感”のあるブラウスや、夏に向けて洗える素材のウエア、8000円前後でベストセラーになっているというオリジナルのロゴTシャツをさらにバリエーションとともに提案。メゾン イエナでしか取り扱いのなかったオリジナルアイテム“メゾン イエナ コレクション(MAISON IENA COLLECTION)”は、顧客や店頭スタッフからの人気が高く、今季からイエナの店舗にも並べる。

 雑貨のイチ推しは、ストックホルムのレザーブランド「リトルリフナー(LITTLE LIFFNER)」や、スペイン・マヨルカ島のバッグブランド「ヘリュー(HEREU)」など。レザーやキャンバス素材の大ぶりなトートバッグを買い付けた。

村上杏理:1986年、北海道生まれ。大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションやライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。1女児の母

IENA x ビジネスの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。