【3ページ目】MICHAEL KORS(マイケル・コース)
■MICHAEL KORS(マイケル・コース)のはじまり
コレクションブランド「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」は、1981年にファッションデザイナーのマイケル・コース(Michael Kors)が立ち上げたシグニチャーブランド。現在は「マイケル・コース コレクション(MICHAEL KORS COLLECTION)」と「マイケル マイケル・コース(MICHAEL MICHAEL KORS)」「マイケル・コース メンズ(MICHAEL KORS MENS)」の3つのラインを擁し、プレタポルテに加え、フットウエアやアクセサリー、時計、ジュエリー、ウエラブル・テクノロジー、アイウエア、フレグランスなどを展開する。世界で820店を構える(2023年5月現在)。
■MICHAEL KORS(マイケル・コース)の歴史
1981年、マイケル・コースが自身の名を冠した会社、マイケル・コース社(MICHAEL KORS LLC)を設立。米高級百貨店のバーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)でウィメンズの「マイケル・コース コレクション」がデビュー。84年、84-85年秋冬シーズンで初のランウエイショーを開催。90年、カジュアルライン「コース・マイケル・コース(KORS MICHAEL KORS)」を立ち上げる。98年、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)傘下の「セリーヌ(CELINE)」クリエイティブ・ディレクターに就任し、翌年にLVMHがマイケル・コース社の3分の1の株式を買収。
2000年、ニューヨークのマディソン街に1号店をオープン。LVMHとの協業により、ウィメンズのフレグランスを発売する。01年、同じくLVMHとの協業により、メンズのフレグランスを発売する。「マイケル・コース・コレクション」のアクセサリーラインを発売。02年、メンズ・コレクションがスタート。03年、LVMHとオンワード樫山アメリカ法人(ONWARD KASHIYAMA U.S.A. INC.)が保有していた全株式を買い取り、スポーツウエア・ホールディングス(Sportswear Holdings Ltd)が株式の過半数を取得。エスティローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES)とフレグランスのライセンス契約を締結。04年、時計を中心とした米ライフスタイルブランド「フォッシル(FOSSIL)」とのウオッチを発売。
05年、世界最大級のアイウエアおよびサングラスの製造販売会社マーション アイウェア(MARCHON EYEWEAR)とのアイウエアを発売。06年、ブランド初のライフスタイルショップをオープン。またアメリカでeコマースサイトを開設。08年、イタリアのアイリス社(Iris S.p.A)とライセンス契約を締結し、コレクションラインのシューズの生産を開始。09年、ミシェル・オバマ(Michelle Obama)元大統領夫人の公式ポートレートのためにドレスを製作。
10年、日本法人を設立。11年、ブランド設立30年を迎え、パリのサントノーレ通りにブティックをオープン。「フォッシル」とのコラボレーションジュエリーを発表。マイケル・コース ホールディングス(Michael Kors Holdings)が新規上場(IPO)を果たし、ニューヨーク証券取引所で取引を開始。
13年、国連世界食糧計画(WFP)と提携し、世界の飢餓撲滅に貢献するキャンペーン「ウォッチ・ハンガー・ストップ(WATCH HUNGER STOP)」を始動。14年、世界最大のアイウエア企業である伊ルックスオティカ グループ(LUXOTTICA GROUP、現エシロールルックスオティカESSILORLUXOTTICA)とアイウエアのライセンス契約を締結。中国・上海に初の旗艦店をオープン。二次株式公開を発表。15年、銀座に全カテゴリーをそろえた初の旗艦店をオープン。16年、ロンドンにヨーロッパ最大の旗艦店、シンガポールに東南アジア最大の旗艦店をオープン。マイケル・コースHDが中国およびアジアの特定の地域における「マイケル・コース」の独占ライセンシーであるマイケル・コース(香港)リミテッドを買収。
17年、7月、マイケル・コースHDは現金約1300億円でジミー チュウ(JIMMY CHOO PLC)を買収。毛皮を使用しない方針を発表。18年、「フォッシル」とファインジュエリーを発表。マイケル・コースHDはヴェルサーチェ(VERSACE)を21億ドル(約2352億円)で買収し。社名をカプリ・ホールディングスに変更。19年、初のプライドキャンペーンを発表。20年、「マイケル・コース」はカプリ・ホールディングスと共同で、グローバル企業の社会的責任目標を発表し、25 年までにネット・ゼロ・エミッションと事業運営に必要なエネルギーを 100%再生可能エネルギーで賄うことを掲げる。22年、仏ラグジュアリーグループ、チルドレン・ワールドワイド・ファッション(Children Worldwide Fashion)と提携し、ブランド初のキッズライン「マイケル・コース キッズ(MICHAEL KORS KIDS)」を発表。
■MICHAEL KORS(マイケル・コース)のデザイナー
ニューヨーク州メリック生まれ。1977年に高校を卒業し、ニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)でファションデザインを学ぶも、81年に中退。学生時代に働いていたブティックでの仕事ぶりが当時のバーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)のエグゼクティブ・バイスプレジデントに認められ、独立を決意。自身のブランド「マイケル・コース」を立ち上げる。84年に初のショーを開催。グラマラスとエフォートレスを両立させたシックで華やかなスポーツウエアを提案した。95年、オンワード樫山が運営する「ICB」の初代デザイナーに就任。98年、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)傘下の「セリーヌ(CELINE)」クリエイティブ・ディレクターに就任。99年、アメリカファッション協議会(COUNCIL OF FASHION DESIGNERS OF AMERICA、CFDA)のウィメンズウエア・デザイナー部門を受賞。03年、CFDAのメンズウエア・デザイナー部門を受賞。04年、リアリティー番組「プロジェクト・ランウェイ(Project Runway)」の審査員として参加。この番組を機に、日本での認知度も高まる。06年、アクセサリーズ・カウンシル(Accessories Council)で「ACEアワード(ACE Awards)」年間デザイナー(Designer of the year)に選出される。10年、CFDA 生涯功労賞を受賞。11年、エイズ撲滅を目的とした団体のamfAR(米国エイズ研究財団)による勇気賞(Award of Courage)を受賞。12年、重症疾患をもつ人々に食事や栄養カウンセリングを提供するNYの団体、ゴッズ・ラブ・ウィー・デリバー(God’s Love We Deliver)はマイケル・コースの長年の支援に敬意を表し、毎年 7 月を「マイケル・コース月間」とすることを発表。同団体からゴールデンハート生涯功労賞を受賞。母校であるFITに終身寄付奨学金を設立。13年、ニューヨーク・オブザーバー紙(The New York Observer)の「最も影響力のあるニューヨーカー100 人」、タイム誌(The Time)の「世界で最も影響力のある 100 人」に選ばれる。15年、国連世界食糧計画の飢餓撲滅グローバル・アンバサダーに就任。
■MICHAEL KORS(マイケル・コース)の代表的なブランド・ライン
「マイケル・コース コレクション」
1981年にオールアメリカン・スポーツウエアを提案するラインとしてNYでデビュー。その後、世界を飛び回るジェットセッターに向けたシティースタイルなどが評価され、アメリカを代表するウィメンズブランドとして成長。イブニングウエアやシューズ、バッグなど幅広く展開する。NYファッション・ウイークに毎シーズン参加し、ショーを行う。
「マイケル・コース メンズ」
2002年スタート。クールでスポーティー、洗練されたモダンなアメリカンスタイルをベースに、スポーツウエアからテイラードウエア、アクセサリーを展開。
「マイケル マイケル・コース」
2004年、アクセサリーとアパレルを発表しスタート。オンワード樫山と日本におけるライセンス契約を締結。05年、フットウエアをスタート。トレンドの色や素材、プリント、シルエットを常に取り入れ、スポーティーでありながら都会的なスタイルが楽しめるブランド。
■公式サイト
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