コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT以下、リシュモン)傘下の「ダンヒル(DUNHILL)」は、サングラスと眼鏡フレームのデザイン、製造、世界での販売におけるライセンス契約をケリング アイウエアと締結した。イタリアのアイウエア企業デリーゴ(DE RIGO)と5年間の契約が今年末に終了し、ファーストコレクションは21年春に発売する。商品価格は決まっていない。
アンドリュー・マアグ(Andrew Maag)=「ダンヒル」最高経営責任者(CEO)は、「われわれは新たな素晴らしい関係を築き、共に成功に向けたストーリーを作る準備ができている」と話し、アジア、特に同ブランドの最大の市場である日本にフォーカスしたアイテムにすると明かした。
ケリング アイウエアのロベルト・ヴェドヴォット(Roberto Vedovotto)CEOは「この新たなパートナーシップを光栄に思う。アイウエア市場において、『ダンヒル』のアジアにおける存在感を強化し、急成長する市場の勢いを借りながら、イギリスを象徴する有力ブランドとしての地位を確立できると確信している」と話した。
「ダンヒル」は、1893年にロンドンで創業。17年に「コーチ(COACH)」や「ダナ キャラン ニューヨーク(DONNA KARAN NEW YORK)」「バーバリー(BURBERRY)」などでキャリアを重ねたマーク・ウェストン(Mark Weston)がクリエイティブ・ディレクターに就任し、昨年の「ウォルポール・ブリティッシュ・ラグジュアリー・アワード(Walpole British Luxury Awards)」で「ブリティッシュ・ラグジュアリーブランド・オブ・ザ・イヤー(British Luxury Brand of the Year)」を受賞した。
ケリング アイウエアは17年の設立で、「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」などケリング傘下のブランドのアイウエアを内製している。また、リシュモンはケリング アイウエアの株式の一部を保有しており、「カルティエ(CARTIER)」「モンブラン(MONTBLANC)」もケリング アイウエアが手掛けているほか、先ごろ「クロエ」とのライセンス契約を発表した。