「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」は、イタリアのティリオス(THELIOS)とアイウエアのライセンス契約を締結した。商品は11月に発売される予定だ。ティリオスは、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)とイタリアの大手眼鏡メーカー、マルコリン(MARCOLIN)との合弁会社。ステラ マッカートニー社は昨年、LVMHと提携し、デザイナーのステラ・マッカートニーはベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH最高経営責任者や取締役会メンバーへのサステナビリティに関する特別アドバイザーの役割も担っている。
ステラは、「私たちは以前から地球に優しい素材作りに携わってきたが、その中にはプラスチック素材を多く使用するラグジュアリーなアイウエア分野も含まれる。私たちが手掛けるバイオテクノロジーのソリューションやサステナビリティに関する革新的な取り組みをティリオスに提案することで、『ステラ・マッカートニー』のエコフレンドリーなビジョンをアイウエアのエキスパートと一緒に推進できることをうれしく思う」と話した。
ジョヴァンニ・ゾッパス(GIOVANNI ZOPPAS)=ティリオス最高経営責任者(CEO)は「彼女独自のビジョンは、環境問題に取り組み、サステナブルな素材使いにこだわる当社が契約する他のブランドにも利益をもたらすだろう」と話した。
ファーストコレコレクションは、素材の39%にヒマシ油を配合し、原材料の二酸化炭素排出量を40%カットした“バイオレンズ”を使用。フレームは木材や綿の種子から抽出した繊維、植物由来の可塑剤、有機炭素を68%含む“バイオアセテート”素材を使用するなどサステナビリティを重視している。
ティリオスはイタリアのロンガローネに工場を持ち、「セリーヌ(CELINE)」「ロエべ(LOEWE)」「ベルルッティ(BERLUTI)」などLVMH傘下のブランドのアイウエアを手掛けている。