コロナ禍を受けてファッション消費が冷え込む中で、消費者の間で「本当に必要なものだけを買う」「賢く買う」といった傾向がいっそう加速している。有力ブランドやショップは改めて自らの個性や強みを考え、顧客やファンに提供できる価値を追求。在宅ワークが増加し、家の中と外の境界線がシームレスになったことで、キレイ目のリラックスウエアを推す声や、シーズンレスで着られる定番品を強化するといった声がMD面では目立ったが、「こんな今だからこそファッションのポジティブなパワーを打ち出したい」というメッセージも非常に多かった。ここでは、コロナ禍でも絶好調な「アメリ(AMERI)」や「ノーク(N.O.R.C)」といったD2Cブランドも含め、17ブランド・ショップの2021年春夏物を紹介する。(この記事はWWDジャパン12月14日号の記事に加筆しています)
【ファッションビル系&D2C】
リモート会議でも“映える”ブラウスや気分の上がる華やかなワンピースやセットアップなどの打ち出しが目立った。イエローを中心としたパステルトーンのきれい色は大本命だが、クリーンな白を打ち出すブランドも多かった。
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