ファッション

「ステラ」、キノコの菌糸体から作ったバッグを7月に発売

 「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」は、キノコ類の菌糸体(マイセリウム)から作られた人工レザーを用いたバッグ“フレイム マイロ(FRAYME MYLO)”を、7月に発売する。日本では、ステラ マッカートニー青山店をはじめとする一部店舗で限定販売する予定。価格は税込38万7200円。

 2022年春夏コレクションで登場した“フレイム マイロ”は、特殊な素材を扱うための訓練を受けたイタリアの職人が手作業で製作した。“ファラベラ(FALABELLA)”トートに着想を得たデザインで、オーバーサイズのチェーンには、リサイクル可能なアルミニウムを採用している。今回は1〜100のシリアルナンバーを入れ、限定品として販売する。なお、“フレイム マイロ”は「キノコこそがファッション(Fashion Fungi)」と題したサマーキャンペーンの一環として展開する。

 「ステラ マッカートニー」は17年から、米国・カリフォルニアを拠点にするバイオテクノロジー企業のボルトスレッズ(BOLT THREADS)と提携し、「マイロ」素材の開発を進めてきた。ステラは、「“マッシュルームハンドバッグ”が販売されるのは世界で初めてのことで、ボルトスレッズとのパートナーシップだけでなく、ビーガン素材のイノベーションにとっても重要なマイルストーンになる」と語った。23年以降のコレクションでは、さらに多くのカラーの「マイロ」素材のバッグが登場する予定。

 また、ダン・ウィドマイヤー(Dan Widmaier)=ボルトスレッズ共同創業者兼最高経営責任者は、「『ステラ マッカートニー』は、アニマルフリーファッションを牽引するリーダーとして、より責任のあるファッション業界の道を切り開こうとしている。『マイロ』を使用した初のラグジュアリーバッグを市場に送り出したことは、倫理的な消費者、バイオ素材業界、そしてラグジュアリーファッションの未来にとって重要な一歩になる」とコメントした。

STELLA McCARTNEY x ビジネスの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。