モンクレール(MONCLER)は、信用格付けプロバイダーのS&Pグローバル(S&P GLOBAL)が実施するダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(Dow Jones Sustainability Index以下、DJSI)のテキスタイル・アパレル・ラグジュアリーグッズ部門で、100点満点中90点の最高スコアを取得し、4年連続で「S&Pグローバル コーポレート サステナビリティ アセスメント(S&P Global Corporate Sustainability Assessment)」のトップに輝いた。同ランキングは、社会・環境・経済的観点から世界の主要企業の持続可能性を評価するもので、投資家の参考基準となっている。
レモ・ルッフィーニ(Remo Ruffini)会長兼最高経営責任者(CEO)は、「私たちは日々環境や社会的影響への意識を高め、サステナビリティをビジネスモデルに組み込むことに着実に取り組んできた。しかしまだ課題は山積している。特に現在の経済的状況やエネルギー危機により、責任あるビジネスモデルを維持することが困難になっている」とコメントし、業界全体の連携を呼び掛けた。
モンクレールは、2020年に発表したサステナビリティ戦略「ボーン トゥ プロテクト(Born to Protect)」の下、気候危機、循環型経済、公平な原料調達、多様性の強化、地域貢献を活動の軸に定める。2050年までにネットゼロエミッションを達成することを目標に、サプライチェーン全体でナイロン生地の端材のリサイクルを促進するほか、原材料のトレーサビリティの担保などに取り組む。ルッフィーニ会長兼CEOは中でも、2025年までにコレクションで使用する素材の50%を環境配慮型に切り替えを目指していることや、企業や生産拠点全体でカーボンニュートラルを実現することなどを重要な取り組みとして挙げた。
現在までの達成項目は下記の通り。
・トレーサブルかつ認証取得済みのダウンのみを使用
・リサイクル素材を15%以上使用
・再生可能エネルギーの使用率は80%で、年内に90%に達する見込み
・環境負荷の低い梱包材のみを使用
・プラスチックの使い捨てを禁止
・アウターウエアの全サプライヤーを対象に倫理的・社会的な面での監査を実施
・女性の管理職の割合は52%
・過去4年間でユニセフと連携し8万人の子どもの生活を支援