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米「M・A・C」が32年ぶりにリサイクルプログラムを一新 クローズ・ザ・ループと提携

メイクアップブランド「M・A・C」はこのほど、1990年に開始したリサイクルプログラム「BACK TO M·A·C」を一新する。米国で新たにクローズ・ザ・ループ(CLOSE THE LOOP)と提携するほか、再生プラスチックを提供する企業プラスチックス・フォー・チェンジ(Plastics for Change)へ10万ドル(約1330万円)を寄付する。日本では、対象の空き容器10個と“リップガラス”(税抜2300~2500円)1本を交換していたが、3月末で一時休止。新たな内容に見直す予定だ。

同プログラムは32年前にスタートし、消費者が「M・A・C」の空き容器を郵送、またはブランドのカウンターに返却することで、好きな商品と無料で交換できる仕組みで埋め立て廃棄物の削減を目指してきた。米国では2022年の1年間で、約930万本のリップスティックに相当する34万ポンド(約15万4000kg)以上の空き容器を回収した。

クローズ・ザ・ループとの提携により、米国で年間約66万ポンド(約30万 kg)の商品を回収し、23年は22万〜44万ポンド(約10万〜20万kg)をリサイクルできると見込む。返送された空き容器は厳格なプロセスで処理し、自治体ではリサイクルできないとされるものも含め、新しい商品にリサイクルする。

「M・A・C」のアイーダ・ムダチルー・レボワ(Aida Moudachirou-Rebois)=シニア・バイス・プレジデント兼グローバル・チーフ・マーケティング・オフィサーは、「『BACK TO M·A·C』が誕生したとき、今ほどリサイクルへの関心は高くなく、クローズ・ザ・ループのようなパートナーもいなかった。われわれはリサイクルする量と方法のどちらも改善したい。目標は、商品提供と消費者の体験を損なうことなく、商品のライフサイクル全体を通じてより責任ある選択をすることだ」と語った。

リサイクルプログラムの強化に加え、環境負荷軽減のための取り組みにも投資しており、25年までにパッケージの60%をリサイクル素材で詰め替え・再利用可能なものにし、プラスチックの50%をPCR(ポストコンシューマーリサイクル、消費者が使用済みの商品を回収し再生資源化すること)素材にすることを目標とする。

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