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特集 若きクリエイターの肖像

「ボタニスト」も手掛けた28歳は「メーカーでクリエイティブを突き詰める」【特集:若きクリエイターの肖像】

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藤村さつき/ディレクター プロフィール

1995年5月27日生まれ、福井県出身。2018年に大阪芸術大学デザイン学科グラフィックデザインコース卒業後、I-neに入社。販売本部(現ダイレクトマーケティング本部)に配属され、ECの販売業務やクリエイティブを経験。19年にブランディング本部ブランディング戦略部クリエイティブ戦略3課に異動。「ボタニスト」のパッケージデザインやビジュアル、コピー制作を担当する。7月からは新ブランドを担当する

I-neのパッケージデザインやクリエイティブに携わる藤村さつきさんは、大学在学中、校内の掲示板に貼り出されたデザイン業務のアルバイト求人を見つけたことをきっかけに同社に入社した。「アルバイト時代に、デザインの意図や目的、ターゲットを掘り下げる様子を見て、“デザイナーの仕事はかっこいいものを作ること”と漠然と思っていたので目からうろこが落ちた」と藤村ディレクターは振り返る。クリエイティブの花形は制作会社や広告代理店と思われがちだが、「自社でブランドを持つメーカーであれば『作って終わり』ではなく、ロジックを持ってクリエイティブを突き詰められる」と思い入社を決めた。(この記事は「WWDJAPAN」2023年7月17日号からの抜粋です)

2年目で主力「ボタニスト」を担当
「データと向き合い人の心を動かす」

2年目には同社の主力ブランド「ボタニスト(BOTANIST)」の、パッケージデザインやクリエイティブまわりのディレクションを担当。2021年には、世界環境デーに合わせて発売した夏季限定品、ホワイトティーの香りのシャンプー・トリートメントセットで日本パッケージングコンテストの包装技術賞を受賞した。

企業に所属するクリエイターの醍醐味は、制作物に対してPDCAを回せることだという。I-neでは作ったものが本当に売れるかどうか、発売前に調査・テストを繰り返す。デザインなど1ミリ単位でこだわり納得がいくまで検証・改良を重ねることができるのはインハウスならではだ。一方で、自分がいいと思っても調査のデータでは違うこともあり頑固ではいられない。「自分の感性を見失わずに最適解を見つけるのが難しい」ともどかしさも感じる。

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